手軽に作れる銀粘土アクセサリー!
彫金教室で学べる技法の1つ「銀粘土」。
銀粘土とは、微粒化した銀と水を結合材などと一緒に混ぜ込み粘土状にした素材です。
粘土細工をするように造形し、完全に乾燥させてから高温で焼成することで結合材を焼きとばすと、純度99.9%の銀製品ができあがります。
従来の銀細工と違い専門的な技術や工具を必要とせず、手軽に銀製アクセサリーを作ることができるので非常に人気があります。
手軽で誰にでもできるという親しみやすさから一般向けの銀粘土ガイドブックも多数出版されており、また財団法人日本余暇文化振興会による銀粘土技能認定資格もあります。
銀粘土は相田化学工業の「アートクレイシルバー」と、三菱マテリアルの「PMCシルバー」の2製品が製造・販売されており、この2社だけによるものです。特許もこの2社がほとんどを有しています。
銀粘土でオリジナルリングを作ろう!
その名の通り、粘土を扱う感覚で手軽にシルバーアクセサリーができるのでとても人気の高い素材です。
高価な専門道具も必要とせず、銀粘土技能技師(インストラクター)という資格があるのも人気を呼んでいます。
シルバーになるとは思えないほどやわらかいので、どんな形も思いのままに作ることができます。
造型のしやすさは他に類を見ません。
これも人気のひとつでしょう。
形ができたら乾燥させます。
自然乾燥ですと丸1日以上かかってしまいますので、ドライヤーで15~30分ほど乾燥させてください。
しっかり乾燥させないと焼成した時に割れてしまいますので乾燥の時間は十分にとりましょう。
ここでできた形がそのままシルバーアクセサリーになるのでしっかり形を整えましょう。
ここでひとつ注意点。
乾燥した粘土は石膏のような状態なので、落としたり、強い力で削ると割れてしまいます。
割れても直すことはできますが手間なので慎重に削りましょう。
800℃の温度で5分間焼きましょう。
写真では専用の窯を使用していますが、ご家庭のガスレンジでも焼くことができます。
この白い部分をステンレスブラシを使って落とします。
この時点でもうシルバーになっているので、ゴシゴシと力強く磨いてしまいましょう。
磨きヘラという道具を使ってつるつるに磨き上げます。
ちょっと力が必要ですが、最後ですのでがんばりましょう。
ちなみに、つるつるに磨かれた仕上がりのことを「鏡面仕上げ」と言いますが、「梨地仕上げ」という光沢を抑えたマットな仕上がりがいい場合は、前工程のステンレスブラシで完成です。
銀粘土は造型がしやすく、他の技術では難しい技術も手軽にできてしまうのが特徴です。
見た目はただの粘土ですが、焼くと純銀(99.9%)になるのもおもしろいです。
シルバーアクセサリーを作ってみたい!
でも難しそう、道具もそんなに揃えられない!
と思っているかたはまず銀粘土からはじめてみてはいかがでしょうか?
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